Gow×Gvim×VimShell

WindowsでVimShell

以前、VimShellについての導入と使い方を紹介しましたが、香り屋 — KaoriYaGvimでVimShellがうまく動いてくれませんでした。これは、環境変数PATHの設定の問題でした。環境変数PATHの設定として、最後に新しく加えたパスをvimprocがうまく読んでくれず、結果VimShellがうまく動作しませんでした。よって、新しく加えるパスを1番上(最上位)に書き加えることで問題を解決しました。
今回は、cygwinをいちいちインストールするのは面倒なので、「USBでVimShellを持ち運ぶ」環境を作成します。

Gow - The lightweight alternative to Cygwin とは

GowGnu On Windows)は、Windows用のオープンソース・ソフトウェアです。lsやvi、wgetといったような一般的コマンドが130個ほど詰め合わせになっています。また、「The lightweight ...」と書いてあるように、cygwinの約100MBに対してGowは約10MB程度です。これはUSBで持ち運ぶにはいいサイズですね。

アプリケーションの一部
    • Shell scripting: bash, zsh
    • Compression: gzip, zip, bzip2, compress
    • SSH: putty, psftp, pscp, pageant, plink
    • Download/upload: cURL, wget
    • FTP: NcFTP
    • Editing: vim
    • Text search/view: grep, agrep, less, cat, tail, head
    • File system: mv, cp, du, ls, pwd, rmdir, whereis
    • Development: make, diff, diff3, sleep, cvs, dos2unix, unix2dos

導入

前提:香り屋 — KaoriYaGvimにvimshell,vimprocともに導入済み

    • Downloads · bmatzelle/gow · GitHubからGow-0.4.0.exeをダウンロード
    • Gow-0.4.0.exeを実行し、適当な箇所にインストール
    • 作成されたbinフォルダを$VIMにコピー(= vimフォルダにコピー → vim/binとなります)
    • パスを設定するために.vimrc(vimrc)を編集
...
let $PATH=$VIM.'\bin'.';'.$PATH
...

以上で、VimShellをWindowsでも使用できるようになりました。
これをUSBで使いたい場合、vimフォルダごとUSBにコピーすればOKです・・・簡単ですね。

まとめ

Windowsコマンドラインで作業したい場合、使ってみた感じだと以下のようになりました。
Windowsコマンドプロンプト << Gow×Gvim×VimShell ≦ cygwin
ただし、cygwinの場合はインストールに時間がかかってしまいます。その点を考慮すると、1回環境を作ってしまえば、場所を問わず繰り返し使えるGow×Gvim×VimShellのほうが便利なのかもしれません。